docomoの絵文字がニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に
1999年から携帯電話に導入された「笑顔」や「ハート」などの176種類の絵文字がニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品となることが発表されました。
当時はdocomoの携帯関同士でしか送受信が出来ませんでしたがシンプルでわかりやすい絵文字はあっという間にポピュラーな物となりました。
2010年には業界団体のUnicode Consortiumが絵文字(emoji)をUnicodeとして標準化しキャリアにかかわらず絵文字の送受信が行えるようになりました、2011年にはiphoneに絵文字が標準搭載され、今や世界中でemojiとして人気があります。
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アート作品として認められた日本発のemoji
ニューヨーク近代美術館は2016年10月26日、NTTと契約を交わして同社の176種類の初期の絵文字を所蔵に加えたと発表しました。
MoMAでは美術品だけでなく工業製品など近代のアートやデザインを広範に収蔵しています。
絵文字の他にも@(アットマーク)やAppleのMacintoshやIBMのThinkPadやauのデザイン携帯のINFOBARやiida等も収蔵されています。
MoMAは絵文字について「抽象的で非人格的な電子コミュニケーションに人間らしさを取り戻そうとするもの」と評価し、ドコモの176文字は「デザインの力が人間の行動を変えることを示した」と称賛してます。
docomoのiモードや絵文字が無ければ、スマートフォンは生まれなかったかもしれない
携帯電話やスマートフォンを通話だけでなく通信に使用することは、当たり前の事ですが、世界で初めて携帯電話のインターネット接続を実現したのがdocomoのiモードです。
それによって携帯電話同士のメールでのでの交流が可能になり、iモードの企画・開発に携わっていた栗田穣崇さん(現在ドワンド執行役員)によって絵文字が生まれました。
MoMAは、絵文字の収録にあたって「NTTドコモ から絵文字がリリースされたことは、人々が携帯電話を介してコミュニケーションする上での革命的な変化に寄与した。栗田氏の絵文字は、デザインの力が人間の行動に変化をもたらすことを力強く示すものだ」とコメントを寄せています。
iphoneが日本に入ってくるときにsoftbankの孫正義社長がAppleの当時のCEOスティーブジョブズに対して、絵文字を使うことで感情を移入してメールを送る」という絵文字の効果を指摘し、絵文字がなくてはメールではないとアップルに一生懸命伝え、iphoneでも絵文字が使えるようになりました。
iphoneやandroidなど海外製品なイメージも強いですが、日本の技術力がこうして評価され、世界標準になるのは素晴らしいことですね。