携帯、スマホのいろいろ

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SamsungがGalaxy Note 7の爆発原因を報告

Samsungは先日の予告通り、2017年1月23日に韓国ソウルの本社にてGalaxy Note 7についてのプレスカンファレンスを開催しました。
事故発生から、一度リコールして再販しましたが、その時には原因が解明出来ておらず、再び事故を起こしてしまい、生産中止に追い込まれてしまいました。
果たして全て解明され、Samsungの信頼回復の足がかりになったのでしょうか。

目次

20万台のGalaxy Note7と3万個のバッテリーをテスト

Galaxy Note 7

Samsungは第三者の調査会社などと協力して、大規模なテスト設備を構築して、700人以上のスタッフで20万台のGalaxy Note 7と3万個のバッテリーを様々な条件下のもとテストしたそうです。
Galaxy Note 7のバッテリーは、7割が子会社のSamsung SDI 製で3割が中国のATL 製でしたが、そのどちらも異なる原因の欠陥があり、燃焼現象が起こることを確認したそうです。
Samsung SDIとATLどちらが作成したものがどのようなという発表はありませんでしたが、バッテリーAとバッテリーBで下記の様に図で説明されています。

バッテリーA

Galaxy Note 7

右側が正常なバッテリーで、左側が欠陥のあるバッテリーです。
バッテリーを包むケースが小さく、電極が変形してしまい、燃焼現象が起きたそうです。
更に、負極のチップが平面に位置しておらず、誤ってカーブしているバッテリーもあったそうです。

バッテリーB

Galaxy Note 7

溶接がうまくできていないことで絶縁テープとセパレーターが破損し、正極の端子と負極が触れてしまい、燃焼現象が起きてしまったようです。
更に、一部には絶縁テープそのものが貼られていないという重大な欠陥があったそうです。

Samsungの再発防止策は

Samsungは調査結果をふまえて、再発防止の為に従来の耐久性試験やX線検査に加えて、充放電試験や加速試験、バッテリー液漏れが発生するかを検出するTVOC検査など、8項目のテストを行っていくそうです。
それに加えて、専門家を集めたグループを作り、専門家の意見なども取り入れながら厳しく製品をチェックしていくそうです。

今回の報告内容は、SAMSUNG NEWSROOMで英語の報告書とYoutubeでは動画でわかりやすく説明されています。

youtu.be

まとめ

Galaxy Note 7の原因について、今回のプレスカンファレンスで報告されたこと以上のことは今後発表されないと思います。
何か1つ欠陥があったのかなと思いましたが、複数の要因があったとはびっくりしました。
バッテリーBに関しては、最初のリコール後の再販商品に搭載された物らしく、そのバッテリーで、絶縁テープそのものが貼られていないという欠陥があったとは信じられないですね。
しかし、こうして原因が明らかになり、製品の質が向上するのであれば今後には期待できそうですが、人気の回復には時間がかかるような気もします。

個人的にはそんなにGalaxy Note 7を並べて試験してたら、1台の爆発で大火事が起こりそうですが…動画で紹介されている試験風景はプロモーション用ということなのでしょうかね!?